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なぜ小沢氏と相いれないのか。昨年9月の政権交代前に枝野氏に尋ねたことがある。答えは明白だった。
「小沢氏には民主主義がない。自分の言うことを聞かない人を認めない」
「幸男」という名前は、初孫の誕生を喜んだ父方の祖父がつけた。「憲政の神様」と呼ばれる尾崎「行雄」を信奉していたため、同じ呼び名となった。政治家になる夢は、小学生のときから抱いていたという。
旧日本新党の公募で平成5年7月の衆院選に旧埼玉5区から出馬し、29歳で初当選。自社さ政権のときには、厚相だった菅氏とともに、薬害エイズ事件の真相究明に尽力した。
以後、菅氏側近として重用され、旧民主党時代に菅氏が代表に就くと、枝野氏を政調会長に抜擢(ばってき)。14年に菅氏が代表に返り咲いた際も、同じポストで処遇された。
もっとも、菅氏に反旗を翻したことも。16年、党代表を務めていた菅氏に年金未納問題の疑いが浮上した際、「きちんと説明できなければ代表をやめるべきだ」と突き上げ、結果的に菅氏を辞任に追い込んだこともある。
当初から、菅氏が主宰する議員グループ「国のかたち研究会」に所属しているが、小沢氏と距離を置く前原誠司国土交通相の「凌雲(りょううん)会」にも所属。最近は、菅氏の勉強会は「名前だけ」(周辺)で、もっぱら凌雲会が活動の中心となっている。
つかず離れずで菅氏との間合いを微妙に計りながら、遊泳してきたしたたかさが透けてみえる。
幹事長としては何よりも、正副幹事長会議など党の意思決定を取り仕切れるかが問われる。すでに小沢氏グループには、「お手並み拝見だ」(中堅)と突き放した空気も出ており、枝野氏が強引に事を進めて亀裂を増幅させる事態となれば、調整能力に疑問符がつきかねない。
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